読解力を鍛えるにはどうすればいいのでしょうか。
読解力を向上させるためのいくつかの方法をご紹介します。
自分の読解力がどのくらいなのか、実力を知ることができることが読解力向上の第一歩です。まずはあなたの読解力をテスト!
みなさんは下の読解力の問題(リーディングスキルテスト)をどのくらいの時間で解けますか?
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読解力問題 問1
以下の文を読みなさい。
Alexは男性にも女性にも使われる名前で、女性の名Alexandraの愛称であるが、男性の名Alexanderの愛称でもある。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
Alexandraの愛称は( )である。
①Alex
②Alexander
③男性
④女性
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短い文章ですが、よく読まないとわからない問題ですよね。
この問題における中学生(235名)の正答率は、たったの37.9%。
高校生(432名)の正答率は64.6%でした。
→解答はこちら
続いては、大人にも誤答が多かったという問題です。
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読解力問題 問2
アミラーゼという酵素はグルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。
この文脈において、以下の文中の空欄にあてはまる最も適当なものを選択肢のうちから1つ選びなさい。
セルロースは( )と形が違う。
①アミラーゼ
②デンプン
③グルコース
④酵素
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→解答はこちら
近年の高校入試では、教科に関係なく複数の図表を読み解く問題が出題される傾向があります。
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読解力問題 問3
次に示された発電量の内訳の比率を表したグラフをもとに考えたとき、文の内容は正しいか正しくないかを答えなさい。
石炭と石油の発電量を合わせても、天然ガスの発電量以下である

このように、文章をすらすら「読む」ことができたとしても、そこで述べられていることを正しく理解し、内容を把握できているとは限りません。
文章を「読み解く」とは、言葉の意味や働き、文法などをふまえて、文章の構造を正しくつかみ、内容を理解することなのです。
近年、このような基礎的な読解力が低いために、教科書レベルの文章を正しく読めていない生徒たちが多くいると問題視されています。
【家でもできる、読解力を鍛える方法は?】
では、読解力を鍛えるにはどうすればいいのでしょうか。読解力を向上させるためのいくつかの方法をご紹介します。
・読書で正しく文章を読む練習をする
まずは文章を正しく読む必要があります。そのためには内容を理解していない「飛ばし読み」や「斜め読み」をしないように、前から順番に読むことが大切です。
どうしても飛ばして読んでしまうくせがついている人は、ペンで追いながら読んだり、線を引きながら読むといいでしょう。
・文章を要約する
つぎに、読解力を向上させるための練習として「要約」が有効と言われています。文章を短くまとめるためには内容を正しく理解し、別の言葉で置き換える必要があります。本や文章、ニュースを短くまとめる練習をしてみましょう。
文章にするだけでなく、日常の会話で他の人に「簡潔に説明」するというのも練習になるでしょう。
2021年1月から実施されるの大学入学共通テストでは「記述式」の導入は見送られましたが、大学別の入試や高校入試、定期テストではこういった文章を要約する記述問題が出題されています。
読解力を向上させることを日頃から心がけることで、入試やテストで役立つ読解力を身につけたいですね。
【読解力を段階的に鍛えるトレーニングをご紹介】
「読解トレーニング講座」では、読解力を体系的にトレーニングします。
短い文章から始めて、図入りの問題や長文問題などレベルアップしながら読解力の向上を目指します。
まとめ
自分の読解力を知って、トレーニングしよう!
- 読書で読み飛ばしたりななめ読みをしないようにする
- 読書した内容やニュースを「要約」する
- 短い文章の読解力問題から解く練習をする
読解力は全ての教科や仕事・会話で必要な力です。特に、これからのテストでは複数の資料や会話文を読んで解く内容が出題されます。
読解力を具体的に測る機会はなかなかないかもしれませんが、このページの読解力テストで答えを間違えた人、解くのに時間がかかってしまった人は読解力トレーニングに挑戦してみましょう。