パズル道場@サイシン新白岡

通信~第10回~

「持ち帰ってはいけません」

パズル道場で使った教材は、どんなに先を進めたくても教室内の空間でしか取り組めません。体験会にしても同様です。

このパズル道場の教材を作っている会社は、いくつかの専門学校で使っている公務員試験対策プログラムの教材も作っているそうです。

パズル道場の教材と、公務員対策プログラム問題。

同じ内容が多いとか…

公務員試験は、数学よりも算数のほうがより出題数が多い。たとえば「判断推理」問題や「空間把握」問題。日常生活においても必要な能力です。このふたつは「教え方がわからない」とされる代表的な分野です。(パズル道場には毎回登場します)

先生が一回教えて「ハイ!わかりました。」ということはなかなかないようです。

「頭で理解して覚える」というより何度もトレーニングを重ねて感覚的に体得する分野だということです。

日常生活、つまり生きる上で必要とされる算数の分野が知識ではなく、むしろ感覚的に繰り返し覚える分野であるということはおもしろいですね。

できなくても 考えた分だけ かしこくなる

正解

→(一生懸命考えたとしたら)できなくても 考えた分だけ かしこくなる

いい加減に考えて、途中で投げ出して自分のできることのみをやり続けても、パズル道場の効果は薄いです。

 しかし、「自分はこの問題が解けない」という現実に長時間向き合うのも最初はつらいかもしれません。そんなときは、ぜひ親御さんの励ましが必要です。

 わたしも(年2回お休みしますが)毎月パズル道場通信にてお子様の近況をお伝えしたいと思います。

パズゴン@サイシン新白岡

《 謎のゲーム 》

少し前まで、朝の8時からはスコットランド人の奥さんを持った男性がウイスキー造りに奮闘する姿が見られました。ちなみに今から20年ほど前の朝の連続テレビ小説は、「ふたりっこ」という双子の話でした。その一人がプロ棋士なのですが、あるワンシーンが忘れられません。

海辺にたたずむ男女。女はそのプロ棋士。彼女がおもむろに言葉を発するのです。

「7六歩」

そして、男が返す。

「3四歩」

また女。

「2六歩」

「3二金」

~延々と続く~

頭の回転がゆるやかだった幼いわたしは、「大人が謎なことをしている」という強烈な記憶だけが残りました。

しばらくたって「座頭市」という物語を見たとき、また出会ったのです。かの謎のシーンに。目が見えない主人公市と、浪人が歩きながら「数字」+「数字」+「ナントカ」を言い合う。

さすがにこのときは理解出来ました。

「目隠し将棋」というらしいのですが、将棋盤を頭のなかに作って、そこに記憶の駒を積み重ねてゆくのです。自分の手、相手の手を一瞬で記憶し、空想の中だけで勝負を進めます。

 クリアな音響、映像が浮き出てくるほど臨場感溢れる情報を事細かく与えられる時代に生きる人間として、自らの記憶だけを頼りに情報を更新していくそのタフさに衝撃を受けました。

パズル道場は、教具を使わずに自分の頭のなかだけで答えを出す「イメージ化能力」を鍛えるトレーニングです。もちろん、最初は教具を使いますが、目指すところは頭のなかだけで解けるようにすることです。それはひとえに運動と同じく「トレーニング」で身につく能力です。目指すところは目隠し将棋同様のことなのかもしれません。暗算や、競技かるたもそうなのでしょうね。

電話の向こう側で電話番号をつげられ、それをメモらずにそのまま番号を押して「この番号は現在つかわれておりません」と言われたり(たかだか7ケタすら暗記できない。)、5分前に聞いた生徒の名前を間違えて「先生!!」と怒られたり…というのはトレーニングがなってないからでしょうか…

ちなみに将棋の羽生善治は1000手先まで読めるらしいです…

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