こんにちは。
教務部長の佐久間です。
学年末テストというのは、よく「総まとめ」と言われますが、まさにその通りです。1年間で学んできたことが、きちんと身についているかを確認する大切な機会です。もちろん点数は大事ですが、それ以上に大切なのは「これだけやったから大丈夫」という自信を子ども自身が持てること。この自信こそが次の学年に向けて非常に大きな意味を持ちます。内申点にも関わってくるため、「まあいっか」で流してしまうには、あまりにももったいないテストなのです。
では直前期に何をすればいいのか。特別なことは必要ありません。まずは 教科書と学校ワーク。これが基本です。毎年伝えていることですが、テストは基本的に教科書と学校ワークから出題されます。市販の問題集を何冊もやるよりも、学校ワークを「試験に出る問題集」と位置づけて繰り返し解くことが、最も効果的です。
ここで意識したいのが、「分かる」と「解ける」は違うということです。教科書を読んで「うん、分かった」で終わってしまう子は多いですが、テストで問われるのは「自分の頭で解けるかどうか」。
- 教科書で確認する
- ワークで解いてみる
- 間違えたら戻る
この往復こそが理解を定着させる最も大事なプロセスです。
さらに、間違えを放置しないことも重要です。一度解いたら必ず答えを確認し、「ここ違ったな」と印をつける。もう一度解いて、それでも間違えるなら、それは「理解がまだ浅いサイン」です。教科書を読み直すか、先生に質問する。最終的には、学校ワークの問題をすべて説明できる状態に持っていけると理想です。
また、教科書を使いこなせる子は強いです。ワークだけで安心してしまう子もいますが、答えの理由はほとんど教科書に書かれています。ワークと教科書を行き来できる子は、確実に力を伸ばしていきます。
そして「やり込み」が見えることも評価につながります。ワークに付箋が貼られていたり、間違えた箇所に印がたくさんついていたりすると、「この子はちゃんとやっているな」と先生に伝わります。これは点数だけでなく、内申にもじわじわ効いてくる部分です。
最後に強調したいのは、「読んだだけ」「見ただけ」で終わらせず、必ず自分で解いて確認することです。これをコツコツ続けることで、学年末テストで「思ったよりできた」という結果につながります。保護者の方は「今日は何をやったの?」と軽く聞いてあげるだけで十分です。その一言が、子どもにとって大きな支えになります。