こんにちは。
かつては「高3になってから受験勉強を始める」のが当たり前でした。しかし現在では、高校1年生の成績や活動が大学入試に大きく関係する時代になっています。
■ 推薦・総合型選抜が主流に!
文部科学省の調査によると、大学入試の約6割が「推薦入試」や「総合型選抜(旧AO入試)」で行われています。つまり、「一般入試だけで勝負する」よりも、「高校での努力」を重ねた生徒が有利になる構造です。
これらの入試では、学力試験よりも以下のような要素が重視されます:
- 高校3年間の評定平均(成績)
- 探究活動・課外活動の実績
- 志望理由書や面接の内容
つまり、入試は高3で一気に頑張るのではなく、高1の最初の成績からすでに始まっているのです。
■ 評定平均は「積み重ね」しかない!
多くの大学では、推薦・総合型選抜において「評定平均4.0以上」を求めるケースが目立ちます。高校の評定は「高1から高3までのすべての学期の成績」で決まるため、高1のテストや提出物もそのまま大学入試に直結します。
例を挙げると:
- 評定4.5:難関私大・国公立推薦も視野に
- 評定3.5:中堅大学の推薦が中心
- 評定3.0以下:推薦・総合型では不利に
…というように、わずか0.5の評定差で進路の選択肢が大きく変わるのです。
■ 学習習慣は「早期スタート」が鍵!
「高3になったら頑張ろう」では、もはや遅いのが今の入試。
毎日1時間ずつでも高1から積み重ねると、3年間で約1,000時間の差が生まれます。これは、大学合格を左右する大きなアドバンテージです。
■ 高1から始める入試準備ロードマップ
入試改革を踏まえると、3年間の見通しを立てて動くことが大切です。
- 高1:基礎を固める時期 授業・提出物を大切に。学習習慣を整え、学校生活に慣れる。
- 高2:自分を伸ばす時期 得意・不得意を明確にし、英検などの検定取得や探究活動に挑戦。
- 高3:入試へと仕上げる時期 志望校を決定し、志望理由書・面接・小論文・過去問演習へ。
このように「高1 → 高2 → 高3」の流れを意識して取り組むことで、推薦・総合型でも一般入試でも、最後まで力を発揮できる高校生活になります。
■ 保護者の皆さまへ
中学3年生のこの時期は、まだ高校入試に意識が向いている頃かもしれません。
しかし、高校入試の先にある「大学入試」も、すでに動き始めていることをぜひ知っておいてください。高校生活のスタートダッシュが、そのまま3年後の進路を決める——それが、いまの日本の入試のリアルです。