「成績は“点数だけ”では語れない」——中学校で本当に見られているものとは

こんにちは。教務部長の佐久間です。
中学校の成績についてのご相談は、本当にたくさんいただきます。
特に新中1の保護者の方は、小学校との違いに戸惑われることが多く、「思っていた成績と違っていて…」と、少し不安そうにお話しされる姿をよく見かけます

そして、そんな時にお伝えすると多くの方が驚かれる“ひとつの事実”があります。
それは、中学校の成績はテストの点数だけでは決まらないということです。

授業態度、提出物、発言、小テスト、ノートの取り方…。
一見すると小さなことのように思える、こうした“日々の積み重ね”が、 実は成績に大きく影響しているんです。 この仕組みは、意外と知られていないんですよね。

中学校では、成績は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体的に学習に取り組む態度」という 3つの観点で丁寧に見られています。 そして、この3つを総合して、5段階の成績がつきます。

だからこそ、たとえテストが良くても、 提出物が遅れがちだったり、授業中の姿勢がふらついていたり、 小テストの点が安定しなかったりすると、 成績が思うように伸びないことがあるんです。 “点数だけでは測れない部分”が、確かに存在しているんですね。

さらに大切なのが、内申点は中1から入る(埼玉県)ということです。 高校受験で使われる内申点は、中3だけではありません。 中1・中2の成績も、そのまま受験に反映されます。

「中3から頑張ればいい」ではなく、 中1からの積み重ねが、未来の選択肢を静かに広げていくのです。 ここも、保護者の方が「えっ、そうなの?」と驚かれるポイントです。

では、どうすれば成績が上がるのか。 実はその答えは、とてもシンプルで、どこか“生活に近い”ものです。

定期テストを大切にすること。 提出物を期限通りに、丁寧に仕上げること。 授業中に少しでも発言や質問をしてみること。 ノートを見やすくまとめること。 そして、わからないことをそのままにしないこと

こうした“当たり前のこと”を、ひとつひとつ積み重ねていく。 それが、成績を確実に変えていく力になります。 派手さはありませんが、こういう積み重ねこそが、子どもたちを強くしていくんですよね。

教科ごとに見ても、 英語は単語と熟語、数学は解き直し、国語は漢字と文法、 理科は実験の意味を理解すること、社会は流れをつかむこと。 どれも特別なことではありませんが、 “ちゃんとやる”ことで、確かな力が静かに育っていきます。

中学校の成績は、高校受験のためだけではなく、 日々の学びをどう積み重ねていくかの道しるべでもあります。 だからこそ、毎日の授業を大切にし、 少しずつ積み重ねていくことが、本当に大事なんです。

進学塾サインワンは、保護者の皆さまと一緒に、 お子さまの成長をしっかり支えていきます。 「ちょっと気になるんだけど…」という小さな疑問でも、 どうぞ気軽に声をかけてください。 その一言が、お子さまの未来を大きく変えるきっかけになることもありますから。