ご自宅で過ごされる際は是非映画を!

「読解力をつけるにはどうしたらいいですか?」

以前こちらでも「本人の興味がある本を与える」「映画を見て感想を言い合う(パンフレットを読む)」などご提案をさせて頂きました。授業内でも「色々な本や映画を見よう。」と子供たちに伝えていますが「どんなのを見ればいいですか?」と質問を頂くときもしばしばありました。

映画などに代表される基本的な物語は「3幕構造」となっており,「人の成長譚」となっているものであれば大丈夫です。入試などでは幕が変わる部分を抽出して出題されますので「どこで場面が変わったか」が分かるようになると問題を解くことが楽になります。

塾講師としてお勧めの映画を2つほどご紹介させて頂きます。

「ショーシャンクの空に」→https://www.youtube.com/watch?v=BOoBp-fL-aw
冤罪によって投獄された主人公が、刑務所内での人間関係を通してつらい状況においても希望を捨てず生き抜いていく傑作映画です(フランク・ダラボン監督の映画は好きなのですが「ミスト」の辛さには耐えられませんでした・・・)。
この映画において「辛い刑務所」=「人生そのもの」ともとらえることもでき,どんなにつらい状況であってもその場を楽しむことが人生を豊かにするという教訓をもらいました。

「インサイドヘッド」→https://www.youtube.com/watch?v=ucaR057Vjtw
この作品は心理学の要素をいれて人の感情システムをわかりやすく解説しているのにお子様にも面白く見てもらえる稀有な作品だと思っています。「喜び」「怖がり」「むかつき」「怒り」「悲しみ」の感情がキャラクターになって脳内を冒険する物語で,人間の「感情」には意味があると教えてくれます。「怒り」=「現状を変える力」,「恐怖」=「生命を脅かすものに警戒する」など様々ですが「悲しみ」=「共感する力」であるということを認識させてもらったのはこの映画がきっかけです。
また,代表的なシーンで「子どもの頃の想像力は決して無駄ではなく,それが子供をを大人にしていく」という描写にボロボロ泣いてしまいました(笑)。
※ディズニーピクサーの作品だと「WALL-E」「Toy Story」も好きなのですが,現在配信されている「ソウルフル・ワールド」もおすすめです!→https://www.youtube.com/watch?v=BbWtMdvbPYE

ご家族で映画を見た後にはお子様に感想を聞いてみて下さい,その経験が要約や意味をくみ取る力になっていきます!

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