【教務担当より】公式の意味をとらえる

川口元郷校教務担当の中野渡です。

 

本日は、「公式の意味をたどる」ことについて書いていきます。

 

ヒトの記憶には、いろいろな要素があるので一概には言えません。

 

重要なことは記憶に残りやすい…重要性

繰り返し行うことは記憶に残りやすい…反復

仕組みを理解することで記憶に残りやすい…理解

 

と、その他にも「印象」だったり「衝撃」だったりと、仕組みは複雑です。

今回は、「理解」について話していきます。

 

算数・数学ではいろいろな公式があります。理解するのに難しい証明を必要とするものもあれば、比較的簡単な仕組みで出来上がっている公式もあります。

 

前者は難しいですが、後者に関しては「公式の丸暗記ではなく」て、「公式の意味」まで理解すると長期記憶につながるので、ぜひ考えてほしいです。

例えば、

 

(N-3)×N÷2

 

この公式を覚えなければいけないとします。 

 

これは対角線の本数の公式なのですが、意味が分からない場合は、公式を丸ごと覚えなければいけません。

 

2分ほどお時間があれば、下記をクリックしてみてください。

 

 対角線の本数(見終えたら戻るボタン)

 

「-3」の意味や「÷2」の意味を理解できれば、ストーリーが出来上がり長期記憶になりやすいのと、脳からのアウトプットもしやすくなります。

 

この「ストーリー」というのも記憶の重要な要素で、丸暗記よりも長期記憶につながりやすいです。

 

定期テストは強いけれど模試は取れないという人は、もしかしたら「丸暗記」にたよった、短期記憶の勉強をしているのかもしれません。

 

たしかに「丸暗記」は、短時間で短期的に効果が出るのですが、抜けやすくもあるのでその都度勉強しなければいけません。「算数・数学の公式」・「社会の歴史」・「理科の現象」など、ストーリーも含めて論理的に勉強すると多少の時間はかかりますが、長期記憶になるので結果的には学力効果は高くなることが多いです。

 

 ぜひ「公式の意味」「歴史の意味」「現象の意味」をふくめた学習を心がけましょう。

 

(補足)対角線の本数の公式は「中学受験生」が必須なので、繰り返し見て覚えましょう。中学生も北辰テストで出たことがあるので、覚えておくといいですよ。