6月11日に高校入試の試験範囲発表した東京都に倣い、
とうとう埼玉も公立高校入試の範囲をどうするかの発表が金曜日にありましたね。
以下は発表のあった内容抜粋版です。
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国語
次の内容は出題しない。
・第3学年における言葉の特徴やきまりに関する事項のうち、慣用句・四字熟語などに関する知識
・県内市町村立中学校で使用している第3学年の教科書で学習する漢字の読み書き
社会
公民的分野において、次の内容は出題しない。
・私たちと経済
・私たちと国際社会の諸課題
数学
次の内容は出題しない。
・相似な図形のうち、日常生活で相似な図形の性質を利用する場面
・円周角と中心角
・三平方の定理
・標本調査
理科
第1分野において、次の内容は出題しない。
・科学技術と人間
第2分野において、次の内容は出題しない。
・地球と宇宙
・自然と人間
英語
次の内容は出題しない。
・関係代名詞のうち、主格の that、which、who 及び目的格の that、which の制限的用法(接触節も出題しない。)
・主語+動詞+what などで始まる節(間接疑問文)
※ただし、教科書で扱う語彙はすべて出題範囲とする。
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ここで問題になるのは先月発表された東京都との違い。
埼玉県は、東京都で発表した試験範囲よりもさらに削減した範囲を発表してきているのです。
おそらく東京都並みだろうと予測していた私としては本当に驚きました。
如実に表れたのは数学と社会。
「標本調査」と東京都で発表された「三平方の定理」を字同じくして除外するのわかる。
でも
「円周角と中心角」
「相似な図形のうち、日常生活で相似な図形の性質を利用する場面」
も除外されるとは。
「相似な図形のうち、日常生活で相似な図形の性質を利用する場面」というのは
現高1生が受けた学力検査の大問3で出題された
「電柱の高さを相似の考え方を使って解く」ような相似の利用問題のこと。
よく出る「円周角と中心角」の問題も除外されるとなると
1・2年生の問題や二次関数と一次関数を絡めた問題が多くなることが大いに予想される。
また、社会は
どの県も除外している「私たちと国際社会の諸問題」だけでなく
「私たちの経済」をも除外している。
銀行、インフレやデフレ、消費、金融といった部分がまるっと出ないということ。
そうなれば公民の大問5で出される内容は人権や裁判、選挙などの政治だけ、となりそう。
ということは
すでに関東で発表された県の中では埼玉は一番に範囲を削減したことに。
今、怒涛の勢いで授業を進めてくれいる中学校ですが、ここまでの広い除外範囲に計画も変わってくるはずです。
子供たちとしてはホッとするかもしれないですが
範囲を絞った学習しかせずに不十分なまま高校に入ることになればこの緩さの「つけ」は後で払うことになります。
そのためにも我々塾は
全員がしっかりと教育課程を終えて高校に入れるよう
気を引き締めて指導に当たっていきます。
その部分、ぜひご家庭でもお話ししてあげてください。
以上、公立高校入試範囲速報でした。
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G-PAPILS籠原校