川口市立中高一貫の作文の授業にて

小学六年生の作文の授業での出来事です。

意見作文の書き方を説明するにあたって少し話し合いを行いました。

先生:「学校で生徒が掃除を行う国って中国と韓国と日本だけなんだよ」

   「それではなんで日本は掃除を生徒にさせるのかな?」

生徒:「掃除をした方が授業に集中できるから!使ったものはしっかりと        掃除したほうが気持ちよく一日を過ごせるから!」

といろいろと案を出してくれました。そこで私は

「掃除を清掃員の人に任せたら勉強に使える時間が増えるよね。一日掃除の時間が30分と仮定すると1週間で150分も勉強できるよ。それでも掃除したほうがいいかな?」

生徒はうーん。と言葉を失ってしまいました。

きっと反論が出きなかったのでしょう。

ここで大切なのが意見作文ではメリットだけを考えていると発想を狭めてしまうということです。

もしも掃除をしなかったら?

掃除の仕方が分からない人が出てしまう。

物に対しての扱いが変わってしまうと。

意見作文ではデメリットを考えることで考えが広がります。作文が苦手な子の例は自分で発想を狭めてしまうということです。逆の発想ができると考えがどんどん思いつき手がすらすらと進みます。

川口市立付属中学校の受検では発想力も大切です。受検までに私でも思いつかない意見を出してくれるといいなと思いながら日々授業をしています。