「きこりと旅人のお話し」
ある日,旅人が山の中を歩いていると,一人のきこりに出会いました。
そのきこりは一生懸命に斧で木を伐っています。
しかし,木を伐る作業はあまりはかどっていないように見えました。
きこりが使っている斧をよく見てみると,その斧の刃はボロボロでした。
そこで旅人が,「きこりさん,一旦木を伐るをやめて,斧の刃を研いだらどうですか?」と言いました。
するときこりは,「刃を研ぐ時間なんてないんだよ,木を伐るのが忙しくてさ」と言いました。
この話を読めば、ほとんどの人は「きこり」の愚かさを笑うでしょう。
「早くに刃を研げば仕事が楽になるのに!」と。
しかし、いざ自分自身が「きこり」と同じような立場になると
このきこりと同じような行動をとりがちです。
冷静になれば無駄だとわかるようなことでも
なかなか習慣は変えられずに無駄を積み上げてしまうものです。
皆さんにも思い当たることはありませんか?
大人でも難しいのですから、
子どもたちが自分で気づき、そして改善していくなんてほぼ無理です。
大人のアシスト・サポートが必要です。
・先の丸くなった鉛筆で書き続ける
・片づけない勉強机で勉強する
・漢字練習を10回・20回と書き続ける
・計画を立てずに勉強する
・ノートまとめばかりしている
・レベルの合わない問題集を使い続ける
「きこりが斧の刃を研ぐ」=「学習環境を整える」「勉強法を工夫する」
時には「研ぐ」時間を作ってみることが重要です。
ちょっと立ち止まった方がかえって早くに目標に到達できます。
夏休みはいいタイミングです。
お子さんと一緒に考えてみてください。
勉強法についてはなんでもご相談ください。