今年はリモートワークやオンライン授業が注目されました。
現在、インターネットは仕事や日々の生活に欠かせないものとなっています。
パソコンからでもスマートフォンからでも、気軽に情報を得ることができ、買い物をすることもできます。
また、インターネットバンキングで送金や投資に関する手続きもできます。
しかし、このインターネットは世界中のどこでもつながっているというわけではありません。
インターネットを使える環境にない人々もいます。
ユニセフ(国際連合児童基金)と国際電気通信連合の報告によると、世界で13億人の子ども(3歳~17歳)が自宅でインターネットに接続することができないそうです。
これは世界の子ども(3歳~17歳)の3分の2にあたります。
インターネットに接続できるかどうかで得られる情報の量が大きく変わる時代に、この状況はデジタル格差をますます大きくするものといえるでしょう。
感染症の拡大や紛争によって学校が機能しなくなれば、これらの子どもたちは情報を得られなくなるばかりでなく、学ぶことさえもできなくなり、世界から孤立してしまうかも知れません。
世界の子どもたちの格差をなくすためには、経済問題や食糧問題だけでなく、「デジタル問題」も解決しなければならないのです。