11月17日はスエズ運河が開通した日です。
1869年のことです。
地中海と紅海を結ぶこの運河は船舶による人や物の移動の大動脈となっています。
しかし、人間にとって非常に利便性の高いこの運河は、海洋生物の生態系に大きな変化をもたらす要因となっています。
地中海と紅海がつながったことによって、紅海の生物が地中海へ侵入し、生息域を拡大しつつあるそうです。
スエズ運河を通過するのは人間だけではないのです。
地球温暖化や水質汚染のようには目立ちませんが、このようなところでも人間の行為が自然を大きく変えてしまうのかも知れませんね。
ちなみに、地中海の生物は紅海に侵入することがほとんどありません。
これは、地中海と紅海の塩分濃度と栄養分の量の違いによるそうです。