お世話になっております。
本日は、受験生をお持ちのご家庭へ、お伝えしたいと思います。
受験生をお持ちでない方も、将来の参考として、お時間のございます時にお読みいただけると幸いです。
◇ 子どもは受験が近くなればなるほど、どんどん不安が高まります。そして、その不安から、何をしたらいいのか分からなくなります。しかし、そんな子どもの状態を見ていると、親御さんはついつい「何やってんの!受験が近いのに!」なんて言ってしまいがちになるものです。
◇ しかし、このような時は、親御さんが子どもの不安に共感を示してみてはいかがでしょうか。「お母さんやお父さんはあなたの不安を理解していますよ。あなたが不安に思うのは受験生として当然のことですよ」という気持ちをもって、子どもにメッセージを送ってみるのです。
◇ 次に、その不安に負けないように、子どもが活躍した時のことや頑張っていた時のことを子どもに振り返ってもらうことです。
「A君、この夏の試合頑張っていたけど、あの大変な時、A君はどんな感じがした?」
「Bちゃん、夏休み、あんなに勉強頑張ってたけど、やってみてどんな感じがした?」
など、子どもが何かに真剣に取り組んでいた時や、頑張っていた時のことを思い出させて、大変なことも、これまで自分は乗り越えられたんだと実感してもらうのです。この実感が不安と向き合う力になります。
◇ 最後に、高校入学後のことを想像してもらうことです。社会人になって何がやりたいのか、大人になって何がやりたいのか、という目標を持ってもらうことです。また、具体的に「何がやりたいのか」と言われて、まだ想像ができないお子様も多いと思います。そのようなときは、高校に入って(中学に入って)、どのような自分でいられたら満足か?というお話しでも大丈夫です。
「A君、高校に入学したら何が一番やってみたいの?」
「Bちゃん、高校卒業したら、どうしたい?」
「C君何しているときが一番楽しい?その楽しいことを高校に入ってもやりたい?」
「Dちゃん、大人になってもやっていたいことは何?」
このような質問をしながら、高校入学後のことを想像してもらうのです。目標が高校受験以降の将来にあるという意識が受験生を強くします。
◇ 不安は、何か得体の知れないものです。ですから、不安の解消には具体的な行動の指示が必要なのです。今回は心理的な部分を紹介しましたが、勉強についての具体的なことであれば、学校の先生や塾の先生にアドバイスをしてもらうことです。「勉強しなさい!」と思ってそれを言葉に出しても、皆さんが望む結果にはなかなかなりません。それよりは、じっと我慢して子どもを見守るのも一つの手です。ガミガミ言えば 言うほど、受験生の不安はどんどん大きくなっていくものです。保護者の皆さんの我慢も受験生ケアにとっては重要なことなのです。
『家族の雰囲気を考えよう!』
羽生校 教室長 相原洋平