みなさん、こんにちは!
教室長の中村です!(๑•̀ㅂ•́)و
授業後、生徒たちを見送りに校舎の外に出てみるときれいな月が秋の夜空に輝いておりました。
中秋の名月です。
「中秋の名月」というフレーズを聞くと、いつも井伏鱒二さんのある詩を思い出します。
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今宵は仲秋名月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあわせ
よしの屋で独り酒をのむ
春さん蛸のぶつ切りをくれえ
それも塩でくれ
酒はあついのがよい
それから枝豆を一皿
ああ 蛸のぶつ切りは臍みたいだ
われら先ず腰かけに坐りなほし
静かに酒をつぐ
枝豆から湯気が立つ
今宵は中秋名月
初恋を偲ぶ夜
われら万障くりあわせ
よしの屋で独り酒をのむ
◆
私がこの詩と出会ったのは、まだ酒のうまさも知らない中学2年生のときでした。
当時、担任だった国語科の池田先生は授業前に決まって詩を1つ、黒板に板書します。
生徒たちはそれを「アンソロジーノート」と呼ばれるノートに書き写していくのです。
お酒が大好きな池田先生は黒板を指さして、「われら万障くりあわせてるのに、独りなんだぞ?かっこいいよなぁ~」と言っていたのを覚えています。
大人になった今、先生の言っていた「かっこよさ」がなんとなくわかったような、わからんような・・・。
では、また(´ー`)ノシ