身近に感じる歴史の資料は・・・

明治時代,洋風の象徴とし「散切り頭」という髪型が流行していました。この句は文明開化の象徴として揶揄した川柳です。 

「半髪頭(ちょんまげ)をたたいてみれば,因循姑息な音がする。総髪頭(長髪)をたたいてみれば,王政復古の音がする。ざんぎり頭をたたいてみれば,文明開化の音がする。」 

と「未開」「半開」「開化」という新しい文化への明るさを比較・批判したものです。

他にも「牛を食べる」ことも西洋文化の象徴とされ「安愚楽鍋」という滑稽本も作られ庶民に読まれました。下の挿絵に見覚えのある方もいらっしゃると思います。

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だらだらと長くなりましたが,この挿絵を描いたのは「河鍋暁斎」という絵師です。自らを「画鬼」と称して「この世に描けぬものなどない」と豪語するほどの腕前を持っていたとされていました(実際に彼の書いた髑髏の絵は医師が見ても参考になるほど正確であったとされています)。

そんな教科書にも載っている挿絵を現在「河鍋暁斎記念美術館」で見ることができます!

HP→http://kyosai-museum.jp/hp/top_page.htm

※あまりにも校舎から近くてびっくりしました!

 

他にも暁斎は「ジョサイア・コルドン(暁英)」という外国人の弟子も取っていました。このコルドンは現「東京工業大学」の建築家教授となり西洋建築の基礎を日本に残していきます。「鹿鳴館」「ニコライ堂(新お茶の水駅)」「三菱一号館(現在は美術館)」も設計していました。その後コルドン教授の後を継ぐのが「辰野健吾」,日本銀行や東京駅の設計で有名です。

1つの内容から広く話が広がっていくのが,歴史の面白いところですね。

緊急事態宣言が解除されたら是非足を運んでみて下さい!

 

 

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